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視察三日目は、大和郡山市の不登校対策総合プログラム事業

大和郡山市は人口88000人、中学校5校、小学校11校で蓮田市よりひとまわり大きい町と言う感じでしょうか。(蓮田市人口62000人、中学校5校、小学校8校)

不登校児童・生徒の数は、全国平均や奈良県平均を大きく上回る数で推移してきた。平成15年に教育特区の認定を受け、16年に不登校児童・生徒の学びの場「ASU」を開室した時は、総数140人。それを10年後に半分にしたいと取り組みを開始した。徐々に数は減ってきたものの、平成26年は総数90人、全国平均をまだ上回っている。

       なぜ、教育特区なのか?

それは、学科の指導を行い、テストをし、評価ができるから。進学する時の内申書が出せることだという。


不登校生徒は、期末テストなどを受けられないので、評価が1,1,1・・・・・・・となりやすい。それは、進学の際とても不利益で希望の進学をあきらめることが多い・・・・・。

現行の内申書については、私は疑問を感じています。こどもたちの学びの場は、学校、適応教室、フリースクール・・・・など多様化しているのに、進学の際には、内申書がいる?

しかし、大和郡山の「ASU」の生徒は、テストを受け、希望の高校に進学し、中途退学もなく就職、進学をしている。不登校の教育特区は、大和郡山市と同じ時期に八王子市と京都市が認定されたそうです。

「ASU」の取り組みは、教科学習、体験学習、グループエンカウンター、宿泊学習などとても多彩です。児童生徒が自分でテーマを設けてチャレンジすること。中学生は3年間職業体験もします。

詳しくは

http://www.city.yamatokoriyama.nara.jp/kosodate/education/futoukou/000664.html

現在、90人の不登校児童・生徒のうち、19人が「ASU」に通学し、のこり71人は家庭にいたり、保健室登校です。ですから、全中学校にスクールカウンセラーを配置しています。県費のカウンセラーが隔週に配置されているので、来ない週に市費のカウンセラーを配置しています。中学生だけでなく、小学生、幼稚園生の相談にも応じています。

成果として、地域での不登校への理解と支援がすこしづつ広がったこと。各小中学校の連携により、教員の不登校への意識が高まった・・・・。

蓮田市では、各中学校に「心のほっと相談員」が毎日常駐し、相談にあたっています。また、県のスクールカウンセラーとの連携もあります。黒浜西小学校に適応教室「エコー」があり、希望者は通学することができます。通学者は、だいたい10人未満でしょうか。以前見学しましたが、熱心な先生方のご指導で、自信をつけて親学級に戻る生徒も多いとお聞きしました。

不登校生徒の進学時の内申書の扱いについては、「配慮ができるように変わってくるのではないか」ということでした。奈良県は少し変わってきた。文科省も、今度「ASU」に視察に行くようなので、その後変化があるのでないか・・・・・・良い予感があるのですが。期待しましょう。


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