上田市真田中学校視察
昨日は、前衆議院議員の武山百合子さんに誘っていただいて、
上田市の真田町に視察に行ってきました。
真田中学校は、15年前は、非行、暴力、いじめ、不登校ととても荒れた学校だったそうです。
当時校長をしておられた、大塚先生の取り組みを大塚先生からお聞きするのが目的でした。
まず視察メンバーは、
武山百合子さん、予防医学の神津健一先生、立正大学心理学部教授の柿谷正期先生、山梨英和学院理事の
和田京子さん、分子栄養学研究所の中山明子さん、日坂戸ひとみさん、と私の7名でした。
真田中学元校長の大塚先生は、校長として、その後は真田町教育長として、取り組んでこられました。
大塚先生の主な取り組み
○ 学校の校舎内外を生徒が居心地がいいように配慮した。
校舎を木造で建築。廊下、窓、全て。
廊下を広く。 音響にも配慮し、ヤマハの音響資材がホール、音楽室、体育館までも。
生徒昇降口、音楽室の天井たかく、ゆとり。
中庭もちょっとした集会が開けるよう階段式に。
屋根のかわらもとても素敵で、自身が多治見まで行って買い付けされたとの事。
総額27億ほどかかったそうだが、まるなげしたら、65億ほどになっただろう。
建築も一度にすると、プレハブが必要になるので、部分ごとにわけ経費を浮かせた。
○ 給食を和食中心の無農薬、地元産材料で。
当時荒れていた生徒は、
朝食抜きが多く(30%)、また食べていてもコンビニ弁当やパン、ジュースだった。
切れる、無気力、非行、いじめの原因は、ミネラルやカルシウム不足の食事にあると考えた。
肉は家庭に任せて、学校は魚、野菜を多く出すようにした。
給食は毎日米飯で、地元産のお米に発芽玄米を13%混ぜたもの。
魚、野菜、果物たっぷりで、小魚は毎日だす。
○ 花で学校を美しく。
神戸、佐世保、奈良、長崎、中津川、福島など、こどもの凶悪犯罪はあとを絶たないが、
大塚先生は、事件の起きた学校を現地視察している。どこも校内に花一本咲いていない。
殺伐とした学校で事件が起きている。
学校を季節の花でいっぱいにした。
取り組みを開始して7ヶ月ほどして効果はあらわれた。
無気力、非行、不登校が減った。
いまも取り組みは、受け継がれていました。
現在真田町は、上田市と昨年3月に合併したそうです。
学校は、外も中も花がきれいでした。
また、学年ごとに、栄養士の先生も交えて
○ 野菜を作ってくれた農家のひとや心を籠めて調理してくれた調理員さんとの交流を持つことで、
残さず食べるようになった。
○ バイキング給食などで、自分でバランスよく選んで食べることを身につける。
○ 試食会や学校祭をつうじて、家庭や地域にも食べることの大切さを伝える。
など、地域の教育、食育の中心となっています。
給食での米飯は、小学校でも取り入れられているそうです。
視察に参加した7名は、それぞれ食の大切さ、ひいてはそれが健康、医療費の削減とつながっていくこと、
教育の問題だけではなく、国家的に取り組む必要を論じて、再会を約束して帰路につきました。
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