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住民投票条例制定の直接請求、否決。

20日、3月定例会最終日、本会議にて全議案・請願の採決が行われました。採決の前の討論で、私は、平成26年度一般会計予算の反対討論、蓮田市総合文化会館建設の是非を問う住民投票条例の賛成討論、蓮田市総合文化会館建設の再検討を求める請願の賛成討論を行いました。

住民投票条例 否決!

住民投票条例に賛成したのは、本橋議員と湯谷の2名。
山口京子議員、中野政廣議員、長谷部芳明議員がそれぞれ反対討論を行いました。反対討論の主旨は、文化会館はどうしても必要な施設であること、蓮田市の財政状況は良いこと、条例案が不備であったことなど。

条例案は不備だったのか?

①もし、不備な条例案だったとしたら、担当は受け付けないということ。
②市長は、不備な条例案を市長提案として出すでしょうか?

「住民基本台帳」とすべきところを「外国人登録法」というすでに廃止になった法令名を入れてしまったことは、ミスではありますが、だからこれで条例案が無効かというと、そうではありません。無効ではないから執行部も議案第31号として提案したのだと思います。委員会審議の中で、栗原議員も「既に廃止された法律名が入っている条例案は無効かと法の専門家に聞いたところ無効ではないと言われた」と発言されていたと思います。

委員会の審議の中で、条例の不備は修正できます。そのための審議なのです。しかし、やらなかった。

何故、修正動議を出さなかったのか

当初、修正動議を出す準備を始めていました。しかし、いろいろ調べているうちに、先ほども述べたように、市が条例案を受付け、執行部が議案として提出したということは(そもそも、日常において、プロの法務専門部署を抱える執行部が不備のある条例案を提出するはずがない)、条例案そのものが無効というほどのミスではないと判断しました。まぁ、たとえ修正動議を出しても、多分反対されたでしょうね。

また、総務省の「外国人住民に係る住民基本台帳制度について」では、「外国人登録制度が廃止され、外国人の方も住民基本台帳法の適用対象に加わりました。」とあり、条例案の記載の不十分さはあるものの、法令上及び実質上対応できるものと考えたからです。

以下、私が行った賛成討論の全文です。

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議案第31号 (仮称)蓮田市総合文化会館建設の是非を問う住民投票所条例 賛成の立場から討論を行います。

平成22年に提出された、文化センターの建設を求める9415名の陳情書、また今定例会に提出された9858名の再検討を求める請願書にあるように、 文化会館建設についての市民の民意は、まさに伯仲しております。


市長は、住民投票条例議案に付した意見書の中で、 「文化会館建設事業は、長年の市民要望実現のため必要な施設だから推進する、住民投票は行わない。」と述べておられます。

長年の市民要望だ、必要な施設だ・・・・といくらおっしゃっても、市民の意見は、それらすべてを歓迎するというものではないのです。原案どおりで建てたいというのも市民要望、原案は再検討してほしいというのも、市民要望。繰り返しますが市民の半数は、建設に賛成していないかもしれないのです。

私は今市民の半数は賛成していませんと言いましたが、これは正確にはそうでないかもしれません。賛成者の方が多いのかもしれません。このような現実から、それでは住民投票をやって、多い方の意見でまちづくりを進めてほしいという請求が今回出されたのであります。

しごくもっともで、正論です。反対する理由が見つかりません。

地方自治法では、有権者の50分の1、つまり1053名の連署で直接請求ができるのですが、今回3700名という地方自治法の規定の3倍以上の署名が届けられました。 この民意に是非答えていただきたい。

今回の住民による特設請求は、市民の民意を直接知るために地方自治法に規定されているものです。共産党をはじめ、ほとんどの議員の皆様は、12月議会のまちづくり条例の議論の中で、住民投票の意義や必要性を認める発言をされていました。民意を知るために必要なものだとおっしゃっていました。 住民投票条例案を否決することになれば、皆様の今までの言動との矛盾が生じることになります。

また、今まで、文化会館建設事業を積極的に推進されてきた議員の皆様は、パリシ―の場所に建設する案を支持する市民が圧倒的に多い、市民から支持をされているという自信から、推進をされてきたと思います。 多分今もその気持ちでおられるのだと察します。 実際、賛成する市民の方がおおいのかもしれません。ですから、今までと同様の自信を持って、私は 堂々と住民投票を実施すべきだと思います。

そして賛成の支持を得てから、建設推進されるのがいいのではないでしょうか。 住民投票の結果、賛成者が多いということになれば、再検討を求める請願を提出した私を始め皆様も、パルシー案で市が推進することに納得いたします。 是非、住民投票を実施していただきたい。

また、住民投票を実施することは、推進の意義や文化会館をたてることのメリット、財政計画などを市民の皆様に説明する機会ができるのです。町の声としては未だに、「市からの情報の提供がないから良く分からない」とか、「知らなかった」という声がとても多いのです。広報に掲載したから説明済みとするのは間違っています。是非大いに説明をし、理解をしていただくということをやっていただきたいと思います。

もし住民投票はしない、ということになれば、市民への情報共有も不十分なまま建設に突っ走るということになってしまい、市民の間には、市や議会に対する不信感が生まれるかもしれません。 また、万が一、強行にすすめられた文化会館建設が財政の赤字を大きくした場合、そのしわ寄せを市民に押し付けないでほしい、責任を取ってほしいという声が日増しに大きくなっていることも、市民の皆様の声として お伝えしておきます。

蓮田市議会は市民と共に歩む、市民の声を聞く、開かれた議会をめざしています。 是非、住民投票条例案に賛成をお願いするものです。

今回、提出された条例案ですが、根拠法令にすでに廃止になった法令名が記載されています。該当する法令について総務省の「外国人住民に係る住民基本台帳制度について」では、「外国人登録制度が廃止され、外国人の方も住民基本台帳法の適用対象に加わりました。」とあり、条例案の記載の不十分さはあるものの、法令上及び実質上対応できるものです。 従って、本日は条例案につき修正の動議は提出せず、提出された条例案について賛成討論を行う次第です。

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文化会館がどうしても必要だと言う議員。小学生、中学生に使わせたいと。では、中学生は自転車でパルシーのところまで行くとして、小学生はどうしていくのでしょうか。交通手段は?全児童数630人という蓮田南小学校の児童数にあわせて631席になったのですが、では630人の児童は文化会館まで行くのに、借入バス出すの?その費用は?

同じようにバスを出すのなら、蓮田市外の文化施設を利用しても同じこと。また、文化会館を建てたい、使いたいと言う文化団体の皆様も、年間何回使ってくださるのだろうか?民謡・コーラス・カラオケ・・・・・・・各団体1回でしょう。それも土日。平日の利用は、なし?

和室もギャラリーもあるというけれど、駅前だったら通りすがりに立ち寄れるけど、わざわざ行かないでしょ。市役所市民広場での展示だって、来場者が少ないのが悩みなのですから。

それにしても、反対討論した議員の中で、維持費に触れた人は一人もいなかった~
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